ITスキルのないおばさんが考えた残業ゼロ管理術

ITスキルのないおばさんが考えた残業ゼロ管理術

ケアマネジャーの仕事は、とにかく記録が多いもの。
アセスメント、サービス担当者会議録、ケアプラン原案・本案、利用票・提供票、モニタリング記録、支援経過記録、各種連絡記録、関係機関との連携記録など、気づけば「今日はご利用者様との面談より長い時間、記録を書いていた気がする…」となりがちです。

そして、本業である相談援助業務・・・
ご利用者様や家族からの相談対応、多職種との連携、緊急時の受診調整や救急搬送支援、成年後見制度などへの橋渡しなど、毎日が小さなドラマの連続です。

「残業なしなんて夢???」
「残業を減らす方法はないのかな?」

答えは意外とシンプルです。
「ケアマネしかできない仕事」に集中できるようにする事です!

相談援助や課題分析、多職種との調整がケアマネジャー本来の業務です。一方で、提供票の送付や書類整理、ファイリングなどは事務職員でもできます。

ケアマネがコピー機の前で紙と格闘する時間を減らせば、その分ご利用者様の支援に時間を使えます。

東京都には事務員配置に関する補助制度もあります。有能な事務員さんは、もはや事業所の縁の下の力持ちどころか救世主です。

さらに、ケアプランデータ連携システムや介護ソフトのデータ連携機能を使うことで、莫大な手入力工数が無くなります。

最初の設定は少し面倒でも、一度整えてしまえば毎月の「同じ作業の繰り返し地獄」からかなり解放されます。

そして、最も効果を感じているのがAIの活用です。
長い記録も、訪問後にスマートフォンに向かって音声入力し、その内容をChatGPTなどのAIに渡して、
「経過記録にまとめて!」
「課題分析して!」
「モニタリング記録に整理して!」
とお願いすすれば、ものの数秒で記録のたたき台ができます。
あとはそれを専門職として確認し、修正や追記を行うだけです。
ゼロから文章を書くより圧倒的に早くて簡単。そして正確です。
1日3件訪問しても、5分程度で経過記録ができてしまいます。
ケアプランや認定調査の特記事項も同様。
音声入力で概要を話し、AIに整理してもらえば下書きが完成!
特別なITスキルは必要ありません。

必要なツールは

  • スマートフォン
  • LINE
  • MCS
  • ChatGPT
  • クラウド型介護ソフト

これだけです。

「ITに強い人の話でしょ?」と思われるかも知れませんが、私は機械音痴です。
それでも使えるくらい、今のツールは簡単になっています。

記録は事業所に戻ってからまとめてやるのではなく、移動時間やちょっとした空き時間に終わらせるものです。
音声入力には多少コツがあありますが、私たちは普段から相談援助で使っている「反復」を使えば、AIも情報をうまく拾ってくれます。

また、病院やサービス事業所から届くPDFやFAXデータも、AIに読み込ませれば要約や整理ができるため、会議録や経過記録の下準備が一気に楽になります。

居宅介護支援専門員に本当に必要なのは、速く文章を書く能力ではありません。
ご利用者様の生活課題を見つけ、支援につなげることです。
だからこそ、記録作成に追われるのではなく、ご利用者様と向き合う時間を増やしたいと考えます。

そのために、

  1. 事務職員を活用する
  2. データ連携を進める
  3. AIを味方につける

この3つを実践することで、劇的に残業を減らせます。

ITスキルのないおばさんでもできました。
だからきっと、多くのケアマネジャーにもできるはずです。

残業ゼロを目指す第一歩は、「頑張ること」ではなく、『頑張らなくても回る仕組みを作ること』ではないでしょうか?